「人には私が無言の行を行っていると言いなさい」
 その人は最初に言った。虚言を弄することは仏の法に触れる。
 少年は驚いたが、少年の奥深い芯のところから
「この人の言葉が法である」「この人自身が法である」という言葉が響いてきた。
(『達磨村松恒平

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