当時のタイム誌は「いまだかつて考案されたなかで最も滑稽な跳び方」と書いた。誰もがフォスベリーをばかにして笑ったのは、言うまでもない。一部には、公式の大会ではこの跳び方は認めるべきではないという声すらあった。しかし、フォスベリーはこの「背面跳び」を続け、とうとうオリンピックまで制し、専門家を悔しがらせた。これは、「常識」が恥をかかされたほんの一例にすぎない。(『ビジネス版 悪魔の法則 ポジティブ思考のウソを斬る』ダン・S・ケネディ:池村千秋訳)