こういうことを見きわめる用意がありますか? この問題に入りこんでゆきたいと思いますか? ほんとうですか? そうだとすれば、むしろ私にとっては驚きです。なぜならあなたがたは、心理学者や司祭や指導者たちからいつでも教示され、知らされ、何をするのかを告げられてきているからです。常に助けを求め、助けてもらえる新しい方法を見つけているからです。ですからわれわれは、他人の奴隷になったのです。探し求める自由などいっさいなく、心理的に完全に自立することもないのです。(クリシュナムルティ)『クリシュナムルティ・開いた扉メアリー・ルティエンス:高橋重敏訳