「病院では一年しか生きられないって言われた。在宅だってムリだって言われてたんだもん。それをやり遂げたんだから。オレにとっては誇りだよ。
 自立生活とは自由を得られることだ。でも、その裏側には、つねに自己責任がついてまわるね。病院を出るときにも一筆書いてるんだよ。もしボランティアがミスをして死んでも、何があっても病院や人のせいにはしないって。
 だけど、やっぱり家が一番だ。ここよりイイ場所は他にはないよ。病院じゃなく、ここにいること自体が、命を張ったオレの仕事さ」
(『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち渡辺一史

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