紀元前12世紀、モーセシナイ山十戒を授かったとされる頃から、【ユダヤ教】が形成される。しかし、長らくユダヤ人の民族宗教に留まり、彼らの聖典『【旧約聖書】』(ヘブライ語聖書)は古代オリエントに数ある神話群の一つに過ぎなかった。それが、紀元後30年頃に出現したナザレのイエスの宣教を描いた『【新約聖書】』(ギリシア語聖書)を経てシリーズ化し、急激にオリエントの他の神話群を圧倒して各地に拡散しはじめる。(『古代オリエントの宗教』青木健)

キリスト教