合衆国の人口は全世界の5%以下しか占めていないのに、監獄人口では全世界の20%以上を占めていることを知れば、この数字の持つ意味は一層明らかとなる。エリオット・カーリは「今日、監獄はわが国の歴史上、あるいはその他の産業民主主義国家の歴史上かつてない不気味な存在となってわれわれの社会に立ち現れつつある。主要な戦争を除けば、大量投獄は現代の最も完全に執行された政府の社会計画だった」と書いている。(『監獄ビジネス グローバリズムと産獄複合体』アンジェラ・デイヴィス:上杉忍訳)