姿勢が悪いということは、体に少なからず無理を強いている状態です。ただし、最初は大きな負担ではありません。打撲や捻(ひね)りのような一時的に加わる強烈なダメージではないため、知らず知らずのうちに我慢も利いてしまいます。しかし、悪い姿勢によるダメージは、じわりじわりとほぼ一日中体にかかり続け、しかもその状態が何年、何十年と続くことになります。やがて、どこかの時点で体が悲鳴を上げるのは自然の成り行きでしょう。痛みを自覚したときには、悪い姿勢は固定化していますから、痛みも固定化(慢性化)することになります。(『頭を5cmずらせば腰痛・肩こりはすっきり治る! 一日3分の姿勢矯正エクササイズ』綾田英樹)