たとえば東大合格率ナンバーワンの筑波大学附属駒場の中学受験合格者数に占める「サピックス小学部」出身者の割合は、2015年で7割を超えている。また大学受験の最難関である東大理III(医学部)の合格者のうち6割以上が「鉄緑会」出身者で湿られている。
 たった2つの塾が、この国に「頭脳」を育てていると言っても過言ではない。「学歴社会」ならぬ「塾歴社会」である。
(『ルポ 塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体』おおたとしまさ)