「日本の天皇は神である」――明治4年(1871年)に行われた廃藩置県を見て、英国の駐日公使パークスは歎(たん)じてこう言った。「ヨーロッパに於いて、こんな事を行おうとすれば何十年、いや事に依(よ)ったら百年以上の血腥(ちなまぐさ)い戦争の後に初めて可能であろう。それを、一片(いっぺん)の勅令(ちょくれい)に依って、一気に断行してしまうなんて、日本の天皇は正しく神である」(『天皇畏るべし 日本の夜明け、天皇は神であった小室直樹