しかし向谷地はこうした絶望的な状況そのものよりも、当事者たちが人としてのあたりまえの苦労を奪われた人々であることに問題を感じ取る。精神科医療の管理のもとで、精神障害者たちは悩むことや苦労することそのものが奪われていた。(『当事者研究の研究』石原孝二編)

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