中庸とは、対峙する二つの理論や立場の中間の平坦な盆地に自分を安らわせることではなく、いかなる抽象的概念的な極端論にも与(くみ)せず、ひたすらに真実を求めて、自ら正道を切り開くことなのである。(『「自分で考える」ということ澤瀉久敬〈おもだか・ひさゆき〉)