この作品(『妖怪人間ベム』)には、「早くアメリカの白人なみになりたい」という当時の日本人、とくに子どもたちの屈折した欲望が、「早く人間になりたーい」妖怪人間たちの願望として、デフォルメされて描かれていたように思われる。(『男らしさという病? ポップ・カルチャーの新・男性学熊田一雄