ブッダ自身は、仏教を創始したなどとは露ほども思っていたわけではなく、真理を体得した一修行者と自ら考えておりました。この〈道の人〉という言葉の中に、ブッダの一生が集約されているといってよいでしょう。(『ブッダの人と思想中村元、田辺祥二、大村次郷写真)