そこに電気を流して神経を活発化させるとものすごく気持ちいい場所、というのがある。
 それを知ったネズミは、自分でレバーを押して電流を流せるようになるから、自分の快感をコントロールできる。そうすると、もう水も飲まない、餌も食べない、ずっとレバーを押し続ける。気持ちいいんだろうね。それで結果的にどうなるか? レバーを押し続けて死んじゃうんだ。そのくらい快感に感じる場所があるというのは驚きでしょ。それで、その場所を〈報酬系〉と呼ぶようになったんだ。
(『進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線池谷裕二

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