位置が風景のなかの場所であるように、「できごと」は時空のなかにおける場所である。できごととは、ある場所において、ある時間において起こるものだ。それは空間のなかの位置であると同時に、時間のなかの位置である。このようなできごとの世界――われわれが時空と呼ぶ世界――が四次元的であるのは明らかだろう。できごとの「どこ」を指定する三つの座標をもち、「いつ」を指定するための一つの座標をもっているからだ。(『時空の歩き方 時間論・宇宙論の最前線スティーヴン・ホーキング、キップ・ソーン、リチャード・プライス、イーゴリ・ノヴィコフ、ティモシー・フェリス、アラン・ライトマン:林大訳)