カルテクの研究により明らかにされたことだが、フクロウは、聴覚を使い、音を頼りに狩りをする。これは、エコーロケーション――コウモリなどがみずから超音波を発し、その反響(エコー)をとらえることで、対象物の位置や形、大きさなどを知る能力――とはべつものだ。獲物の立てるかすかな音から、フクロウは、一種の三角測量により、瞬時にして獲物の居場所を探知する。(『フクロウからのプロポーズ 彼とともに生きた奇跡の19年』ステイシー・オブライエン:野の水生訳)