思うに、喪失の語りには二通りあるのかもしれない。ひとつは、未だ絶望の淵にあるときの血を吐くような救いを求めた語りであり、もうひとつは、絶望を時間の経過とともになんとか乗り越えてからの語りである。(『驚きの介護民俗学』六車由実)

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