いくら独自なものが存在していても、それが他者によって受けとめられるのでなければ、神秘は生じない。
 独自なものだけがあっても、また見つめるまなざしだけがあっても、この神秘は生じない。
 神秘はいわば、【あいだ】にある。
(『吉田加南子詩集』吉田加南子)