20世紀の一大惨劇が「共産主義国家の勃興と崩壊」のドラマであったことは周知のこととなった。そして最大の悲劇といえば、ひとしく「社会主義者」の名を冠した3人の政治家、ヒトラースターリン、毛沢東の独裁政治によって、数千万の多くの無辜の人々が殺されたことである。しかし歴史家としていわせてもらえば、それらに隠されているのが、隠れ「社会主義者」であったルーズベルトの下での蛮行である。そのひとつは、日本を戦争に引きずり込むことによって、日本を「社会主義化」しようとしたことである。それは広島長崎への原爆投下を伴っていた。ここ20年のアメリカ国立文書館から公開された資料はそのことを示している。(『戦後日本を狂わせたOSS「日本計画」 二段階革命理論と憲法』田中英道)