つまり、創発現象は「見えざる手」のようなものの助けがなくとも生じることができる。それどころか、複雑系の構成要素は、創発現象がひとりでに――まるで魔法でも使ったかのように――生じるような形に自らを自己組織化することができるのである。(『複雑で単純な世界 不確実なできごとを複雑系で予測するニール・ジョンソン阪本芳久訳)