「なるべく早く投下しなくては」とトルーマンは焦りました。この新型爆弾の現実の威力を知りたいとも思っていました。ところが、日本がポツダム宣言をあっさりと受諾してしまえば投下のチャンスはまったくなくなります。そこで日本がすぐに受諾しないよう、当初はポツダム宣言の草案にあった「国体護持」の言葉をわざわざ削除して投下準備のための時間をかせいだのです。(『日本人の誇り藤原正彦

原爆日本近代史