古代西洋においては、論理学と分析哲学に偏っていたために、無を、目に見える事物の説明の一角をなす何かであるとする有益な見方になかなか近づくことができなかった。それとは対照的に、東洋の哲学者によって、無は何かであるとする概念は単純で理解しやすいものであり、そこから派生するものも否定的なものばかりではないという思想が作られた。(『無の本 ゼロ、真空、宇宙の起源ジョン・D・バロウ:小野木明恵訳)

ゼロ