この出会い(※黒船来航、ペリーの副官コンティ堀達之助中島三郎助の会談)は、きわめて象徴的である。最初の対話で発砲交戦を避けることができた。それには日米双方の事情があった。見えざる糸が「戦争」を回避させ、「交渉」へと導いた。やがて接触を重ねるうちに、双方ともに「交渉」の重要性を認識し、それに伴う行動を優先させていく。(『幕末外交と開国』加藤祐三)

日本近代史