記憶力に興味を持ち始めたごく初期の頃――カーベロの真似をしていた頃――にすでに私は、トランプの順番などのように関連のない情報の羅列を憶えるためには、情報をコード化してイメージに変換することが必要だとわかっていた。イメージに変換することで、ばらばらの情報をつなげることが可能になるのである。このプロセスでは想像力を駆使する。そして、論理や空間認知をはじめとする脳の機能を幅広く使うことになる。(『記憶に自信のなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック』ドミニク・オブライエン:梶浦真美訳)