音によるコミュニケーションにおいても、やはり豚には驚かされる。彼らはとても耳がよく、私たち人間とよく似た可聴領域を持つ。もっとも、彼らの場合はさらにおよそ4万ヘルツくらいまでの超音波帯まで聴こえる。2万ヘルツを超えると、人間には聴こえないのだ。耳のサイズと感度となると、これはもう比較にならない。(『思考する豚ライアル・ワトソン:福岡伸一訳)