日本のサラリーマンは納税者でなく担税者である。納税者であれば、カネを出すなら口も出す、そんな意識が発達するが、担税者はむしりとられるだけの存在でしかない。確定申告で税金を支払う者は年間850万人、それに対して給与所得者5200万人のうち4200万人が源泉徴収と年末調整をすべて会社まかせにしている。(『続・日本国の研究猪瀬直樹