スズメに限りませんが、鳥の巣は、卵を抱いてヒナを育てるためだけの場所であって、我々の家のように「暮らすためのもの」ではありません。抱卵期の親鳥は昼も夜もなく卵を温めますから、そういう意味では巣は寝床にもなりますが、ヒナがある程度大きくなったら、親鳥は巣の近くの木立の中などで寝ます。そして、子育てが一通り終わったら、翌年まで、ほったらかしです。(『スズメ つかず・はなれず・二千年三上修