津波が来たら一刻も速くめいめいで逃げろという「津波てんでんこ」を呼び掛けてきた大船渡市の津波災害研究家山下文男さん(87歳)が、入院先の岩手県立高田病院(陸前高田市)で東日本大震災の大津波に襲われた。
 逃げ遅れ、震災翌日に助け出された。「てんでんこを提唱した人間として、責任を感じている」と、あの日を振り返る。
(『ともしび 被災者から見た被災地の記録』シュープレス編著)