大宝律令のころは「日本」と書いて「やまと」とか「ひのもと」と読んでいましたが、奈良時代になると漢字の知識が広がり、訓ではなく音読みするようになりました。「にほむ」と発音していたようです。
 これが時代が下って、室町時代になると、東国の発音で読まれるようになり、「にほん」あるいは「にっぽん」となったのです。
(『つい誰かに話したくなる雑学の本』日本社)